SSブログ

2024年4月 コロンビア大学での研究生活スタート(その1) [コロンビア大学の研究報告]

2024年4月より米国コロンビア大学でサバティカルが始まりました。1年間の滞米生活です。先月3/26に米国に入国、その2日後から早速ワシントンDC、フィラデルフィア等での出張をこなし、4月2日以降、NYでの生活が始まりました。

研究会や資料整理など何度も通ったコロンビア大学ですがこの日は特別な感がありました。正門を入って左手に見える旧図書館棟も感慨深いものを感じました。

IMG_4991.JPG

IMG_5000.JPG

さて4/9の本日はコロンビア大学「初出校日」。この数日前コロンビア大学の先生のご紹介により午前9:30よりコロンビア大学SIPAが主催するシンポジウム「The State of Child Care in New York City」に参加させていただきました。

IMG_5001.JPG

本シンポジウムはゲストに元大物政治家ヒラリー・クリントン氏を招いてパネリスト達がNY市の子育て政策の現状と課題についてディスカッションを行うものでした。

IMG_5008.JPG

クリントン氏の基調講演を踏まえ、主催大学の研究者やNY市議などが意見を述べ、そして最後にクリントン氏が全体総括を述べるという流れでした。

IMG_5017.JPG

パネルディスカッションの終盤では、地方財政つまりNY市の教育費が巨大都市のゆえに様々な成約の中で管理されている点、アメリカの子育て政策への支出水準が国際的にみて低いままである点が指摘され、高度分権社会アメリカにおける地方財政の役割の重要性、与えるインパクトの大きさを実感しました。一人のパネリストは、NY市の子育て政策が後進していると指摘した上で、日本の事例を紹介。日本では子育て支援体制が自治体と小学校との連携によりきめ細かく運営されており一定の評価や成果を得ていると言及し、フロア参加者から拍手も湧きました。アメリカから見ると日本の子育て政策が成果を出しているように見えるようですが、残念ながら日本では少子化が進行し続けている現実はなんとも皮肉で、政策評価や国際比較は容易なものではないと感じた「初出校日」でした。

nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

nice!の受付は締め切りました

コメント 0

コメントの受付は締め切りました