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アメリカ南部をいく [超大国アメリカの経済社会]

ミシシッピ州の州都、ジャクソン市に着きました。
ニューオリンズ国際空港から車で3時間半で到着。 途中で休憩を入れたものの、成田からの17時間のフライトの後だけに疲労を隠せません。 でも、「インターステイト55号」を降りてジャクソン市内に入ると、不思議と疲労が薄れました。ホテルにチェックイン後、まだ午後3時だったので、市内を回ることにします。

アメリカの都市を訪問して、いつも最初に行く所は、役所と大学です。
まずジャクソン市役所へ行くことにしました。
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「アメリカ南部」は、奴隷制という歴史を有します。それは綿花やタバコなどプランテーション農業だけでなく、土木・建築などの領域にも及んでいました。例えば、このジャクソン市庁舎も当時、多くの奴隷によって建設されたものです。

確かに、市庁舎のメインエントランスに掲げられている案内ボードには、
「本庁舎は1846年から47年にかけて奴隷の労働力により手製レンガで建設された」とあります。
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また南北戦争時には、 「本庁舎は、南軍(Confederate)、北軍(Union)を問わず負傷した兵士を救護する病院として活用された」 ともあります。北軍による3度目にわたるジャクソン市への攻撃、放火、占領によって市は壊滅しました。 建物の多くが煙突(Chimney)だけを残しているその無残な姿から、「煙突の町」(chimneyville)のニックネームが付けられました。

幸いこのジャクソン市庁舎は、3度の戦禍から逃れることができました。逃れたのは、州知事公邸、州議会議事堂、そして市庁舎だけでした。今日では、19世紀中庸に建築された「歴史の証言者」として市が大切に保存していて、市議会の議場として活用されています。
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