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コロンビア大学Kevin Dougherty先生と意見交換 [教育政策と人的資源]

この夏、米国コロンビア大学のKevin Dougherty先生と勉強会、意見交換をしました。

以前も、同じくコロンビア大学で初等中等教育統計データ分析を専門とするAlex Bowers先生を紹介しましたが、今回のDougherty先生は特に高等教育ガバナンス、政策決定プロセス、Merit PayやPerformance Funding等を含むや資源配分等を主な研究テーマとしています。

大学院教育学スクールに到着2階に上がって、約束の時間までいつもの廊下で休憩。

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約束の時間になったので、Dougherty先生の研究室へ。

今回の意見交換の主なテーマの一つがMerit Payをめぐるアメリカでの学術的なストリームと実証研究の基本的枠組みでした。先生の論文は事前にメールでいただいていたので、それを素材に議論をしました。

アメリカにも一般的な企業では、勤続年数、年齢等をベースとするSeniorityが存在します。大企業ほどしっかり制度化されています。また大学でも、勤続年数、年齢、学位などに基づくSeniorityが適用されますが、近年、大学では従来のSeniorityの基本スキームとは別に、教員個人の業績等に応じて追加的なボーナスのように配分される"Merit Pay”が一部で実施されています。ただし、そのあり方は大学によって大きく異なります。

Dougherty先生との議論の中心は、Merit Payに関するいくつかの典型例をベースにして類型化するための要素整理でしたが、私立か州立という設置形態はもちろん、Dean(スクール長)の権限範囲、President(学長)またはProvost(総括副学長)とDeanのパワーバランスなど、ガバナンスの現状があまりにも個々に多様化しているため類型化はそう容易ではないという意見が最後まで支配的でした。

最後に、Dougherty先生と一枚。

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